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 カラリスという「時代を捉えた新しいセルフカラー」の開発秘話。開発研究のこだわりポイントとは

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Professional interview

Coloris_product_research_and_development_Naoki_Kouno

Naoki Arano
●彩資生株式会社 研究開発担当

カラリスの研究開発を担当した荒野さんへインタビュー

ーカラリスの開発担当でもある荒野さん。まずは仕事内容について教えてください。

頭皮化粧品のOEMメーカーである彩資生株式会社(以下、彩資生)の研究開発グループにて、ヘアカラーを12年担当しています。カラリスを含め、これまで携わった製品は数百件あり、海外のプロダクトを担当したこともあります。
彩資生では処方開発から製造、出荷まで一貫して行なっているため、第一段階のお客様との打ち合わせでは、色調や色数、質感、コンセプト、仕上がりの感触まで詳細に行った上で処方開発に進みます。
サンプルの開発には人頭や毛束を使ったテストを繰り返し、サンプル評価に進みます。その評価を元にさらなる改良を繰り返し、処方決定に辿り着きます。

ー美容院など現場での評価にも立ち会うと聞きました。

処方決定までのプロセスで、第一線で活躍する影響力の高い美容師さんからフィードバックをいただくこともあります。処方開発したらそこで終わりではなく、経年後の安定性の確認や工場生産の立ち会いを経て、ようやく製品になります。
これらの長いプロセスを経ているので、自分が携わった製品が世に出て、注目されたり好評を得たりした時はすごく嬉しいですね。また、OEMメーカーという特性上さまざまな商品に触れる機会が多いので、仕事をする上でも常に新しさとスピード感を持って取り組むことをモットーにしています。

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プロのクオリティと一般向けの使いやすさを両立するという挑戦

ーカラリスの開発について教えてください。

カラリスとのヘアカラー開発では、発色や仕上がりの質感はプロのクオリティを保ちつつも、一般の方が自宅で手軽に染められるよう、使いやすい設計にすることにこだわりました。これがなかなか一筋縄ではいかず、コスト面も含めたバランスを取ることに苦労しました。
プロ向け製品と一般向け製品では、それぞれメリット・デメリットが異なります。最初はそれらのイメージを自分の中で繋ぎ合わせるところからのスタートでした。また、これまでプロ用ヘアカラーの開発依頼がほとんどでしたので、カラリスの依頼は販売方法や商品仕様、資材など、普段受けている依頼とは注意するポイントが異なっていました。そのため様々なテストをする必要がありましたが、新しい視点をもつ良い経験になりました。

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ープロの視点から見て、カラリスの評価はいかがでしょうか。

カラリスは「オーダーメイドのセルフカラー」で「自宅に届く」という、時代を捉えた新しい商品だと思います。
通常、プロ用のヘアカラー剤には使用上の注意点が多く、美容師さんのような技術がある方が使用すれば綺麗な仕上がりになりますが、一般の方がセルフカラーで扱えば失敗してしまいます。
そういった「プロ用のヘアカラーを一般の方が使う」というハードルをシステムで解決している点がカラリスの画期的な部分だと思います。模造品も出てきているようですが、それだけ業界的にも注目されている証拠ですね。

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